夜のざわめきが残る街も、静かに瞼を下ろそうとしている。
煌々と明かりが灯る午前3時のオフィスには、
湿り気のある空気が漂っている。

お世辞にも広くはない社内に、キーボードの音だけが響く。
蛍光灯の明かりに照らされて、浮かぶ人影が2つ。


大きな男がパソコンに向かう手を休めて、小さな男に尋ねた。


「先輩、サーバーの空き、もうないです」


小さな男が、少しだけ顔を上げて応える。


「気合で空けろ」

「もう無理っす、さすがに。大体の資料は消しました」


この会社の人間は、ロジックもくそもないことを言い出すことが度々ある。
上司は視線をパソコンの画面に下ろし、作業を続けながら言う。


「やってみたのか…でもお前、変なもの消してないだろうな」

「まさか、古いのから順番に消しただけです」


小さな人影はキーボードの手を止めて、顔を上げる。


「お前、古いのってどれくらい前の?」

「2011年フォルダとか」

「お前早いよ…3年前って割と使うよそれ…乱暴なことするなよ…」

「すみません、勢いで消しました」

「断捨離にもほどがあるよ…2011年フォルダは煩悩じゃないからもうちょい選りすぐろうよ…」

「いや、でもちょっと見たらエロ動画とか入ってたので」

「ちょっと見たらエロ動画入ってたの!?オープン煩悩じゃん…会社でナニやってたんだよ2011年の人…」

「ナニしてんたんじゃないですかね」

「うん、お前のそういうとこすごい好きだよ」



「先輩、動画上げれないんですけどどうしましょうか」

「いや実際困る、お前なんとかしてよ」

「本当サーバ容量少なくて困りますね」

「創業以来特に増強もしないで、なんとかやってこれたみたいなんだけどなあ」

「そういえばこの会社っていつ創業なんでしたっけ」

「2007年だよ」

「2007年ですか。うちのおばあちゃんがブンデスリーガに移籍した年ですね」

「お前のばあちゃんトップ下?」

「右ウイングです」

「なかなかオフェンシブだな」

「魔術師と呼ばれていたそうです」

「相当なテクニシャンだったんだろうな」

「夜のほうで」

「今完全にフィールドの話だと思ってた」

「夜のブンデスリーガで大活躍したそうです」

「お前、深夜3時じゃなかったら俺ノってないよこれ」

「光栄です」



「先輩、大事な資料のzipも上げれないんですけど」

「いやーそういうの困るよなー」

「先輩、僕の股間のzipperも上げれないんですけど」

「それは別に俺は困らないから好きにしてよ」

「冷たいなあもう、じゃzipper開いたままノーパンで歩くことにしますね」

「zipper乱暴にホチキスで止めたろか?」

「先輩、僕そういうのいっぱいいっぱいです」

「サーバもお前のキャパも容量広げたいものだな」



「あ、サーバの容量といえば、こんなレンタルサーバサービス見つけました」

「ん?どんな」

『テラレン!』っていうやつです」

「ふーむ、どれどれ…」

テラレン!は、1TBで月々9,999円のレンタルサーバ。
10年以上のインフラ経験がある安心のスタッフ体制と、
競合他社に歴然の差をつけるコストパフォーマンスで、
データと心とお財布に、ちょっとゆとりを生み出します。
http://teraren.com/


「なるほど、1TBって結構すごいんじゃないか?」

「そうみたいですね、ちょっと調べてまとめてみました

「マジ?いつの間に」

「先輩が女子大生と合コン行ってる間っすね」

「あの本当それだけはうちの嫁にだけは黙っといてもらっていいですか」


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「パワポだな」

「MS Pゴシックです」

「でもこれ実際すごいな。他のサービスよりぶっちぎり安いじゃないか」

「ストレージに関しては本当にそうですね」

1テラバイトってどうやったら使いきれるんだよって感じだな」

「そんな単位を聞くことすらほとんどないっすね」



「でもストレージだけじゃなく、他の要素も大事だろ?」

「そうですね。その点もCPUは2.3GHzだったり、メモリも8GBだったり、他社サービスと比べても申し分ないです」

「ふーむ。今より容量増えて安くなるなら、上司にも提案できるかもしれないな」

詳しくは下記から確認できます」

◆ テラレン! | 1TBレンタルサーバ
http://teraren.com/


「よし、ちょっとこれ調べて検討してみよう」

「そうっすね」

「あ、お前パワポ作ったんだしそのまま調べて作ってよ」

「えー、データ送るので先輩作ってくださいよ」

「俺一応先輩だからな、よろしく頼むよ」

「えっと、先輩の奥さんの電話番号…あーあったあった」

「あの、やります、データくれたら私やりますホント」



「サーバのキャパはコスパよく広げられそうだな」

「これでアホみたいなこと言わなくて済むし仕事も捗りますね」

「アホなこと言ってるのお前だけだよ」

「先輩、僕そういうのいっぱいいっぱいです」

「お前のキャパを1テラバイトまで広げられるサービスないのかな」

「僕のキャパなら8ペタバイトくらいありますよ」

「うん、もう今日は帰ろう」



深夜3時のオフィスから、最後の明かりが消えた。
静まり返った街に、朝の風が吹く。




♪Gazzelle City / the pillows